(2023.10.14)
WEBライターとして文章を書くための手順を初心者向けに解説します。文章を書く手順をわたし流ですが、ご紹介します。みなさまの参考になれば幸いです。
文章を書くためには、下記の手順で進めるとよいでしょう。
①タイトルを決める
②要点を箇条書きでまとめる
③全体の構成を箇条書き単位で検討する
④総論を書く
⑤箇条書きに肉付けしてゆく
⑥情報がメンタルモデルに沿っているか確認する
⑦パラレリズムが守られているか確認する
⑧一文で一つのポイントだけを述べているか確認する
⑨誰でも同じ理解になるような表現になっているか確認する
⑩時間を空けて推敲する
⑪クライアントにチェックをお願いする
⑫フィードバックを頂き、修正すべき点は修正する
この手順やポイントを参考にして、わかりやすく伝わる文章を書けるようにしましょう。
①タイトルを決める
タイトルは、記事の内容を簡潔に伝えるものです。また、読者の興味を引くようなものにしましょう。WEBライターの場合、クライアントから指示があるので、それに従えばよいです。しかし、ブロガーの場合は、 渾身の力を振り絞って、読者の興味を引くようなにしましょう。タイトルは記事の命です。
タイトルを考える際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
記事の内容を簡潔に伝える
読者の興味を引く
文字数を制限する(50~70文字程度)
例えば、ダイエットの記事であれば、「【簡単】1週間で5kg痩せる方法」のようなタイトルが考えられます。このタイトルは、記事の内容を簡潔に伝えており、読者の興味を引く内容になっています。
②要点を箇条書きでまとめる
次に、要点を箇条書きでまとめましょう。文章を書く前に、伝えたいことを明確にしておくことが大切です。
WEBライターにとって、文章の組み立ては重要なスキルのひとつです。特に、箇条書きで要点をまとめると、情報量が多くて複雑な内容をわかりやすく伝えるのに役立ちます。
次に箇条書きで要点をまとめる際の文章の組み立て方を解説します。
・情報収集
はじめに、文章を書くための情報を収集します。情報収集の方法は、インターネットや書籍などの調査、インタビューやアンケートなどの調査などがあります。
情報収集の際には、以下のポイントを意識しましょう。
目的に合った情報を収集する
信頼できる情報源から情報を収集する
複数の情報源から情報を収集する
・情報の整理
収集した情報を整理します。情報の整理には、以下の方法があります。
付箋やノート、PCを使って、情報を書き出す
データベースや表を使って、情報を整理する
アウトラインを使って、文章の構成を決める
情報の整理の際には、以下のポイントを意識しましょう。
情報を分類する
関連する情報をまとめる
重要な情報を見やすい場所に置く
・抽象化
整理した情報を抽象化します。抽象化とは、具体的な情報を一般的な表現に置き換えることです。いろいろな情報源から、記事を書こうとすると、文言が不揃いで、無駄な情報も混じっています。抽象度を上げ、ベクトルを合わせていきましょう。
抽象化の際には、以下のポイントを意識しましょう。
主語や述語をわかりやすくする
専門用語を一般的な表現に置き換える
不要な情報を削除する
情報の粒度を合わせる
・再構成
抽象化した情報を再構成します。箇条書き単位で、説明の順番、重要性、展開の方向性、などを考慮し、構成し直します。論点がタイトルに沿っているか、抜けが無いかも重要です。
再構成の際には、以下のポイントを意識しましょう。
箇条書きで要点をまとめる
順序をわかりやすくする
見出しや図解を使って、情報をわかりやすくする
・詳細化
箇条書きでまとめた要点を詳細化します。箇条書き単位で、情報を肉付けしてゆきます。要点を具体化記事の方向性に合う説明を補っていきましょう。
③全体の構成を箇条書き単位で検討する
次に、全体の構成を箇条書き単位で検討しましょう。タイトルと要点を踏まえて、文章の流れを考えます。
構成を考える際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
・タイトルと要点をつなぐ
・要点を順序よく並べ変える
・各要点の関連性を考慮する
この作業はとても重要です。理由は文字数が1万字以上となると、この作業をしないと書きすすめられないからです。
私の経験では、文字数と書く難易度には相関があると思っています。
こんな感じです。
○WEBライターの記事の文字数と難易度
1記事あたりの文字数 難易度 文章構造
500文字未満 低低 1段落
1,000文字 低 数段落
3,000文字 普通 数見出し
5,000文字 高 数見出+数小見出
10,000文字以上 高高 多見出+多小見出
※これは私の持っているイメージです。数字にこだわりはありません。
一万字以上になると、難易度が上がり、書き進めるには、工夫が必要です。
文字数が多くなると、文章構造を工夫しないと書き進められず、まとまりが無い文章になります。箇条書きレベルで全体文章構成を考えるのは有効な手段です。
④総論を書く(リード文)
次に、総論(リード文)を書きましょう。総論は、記事の要点をまとめたものです。読者が本文を読む前に、内容を把握できるようにしましょう。
ここで言う総論は、下記の文章全体構造の総論の部分のことです。
アブストラクト、ボディ、コンクリュージョン(総論・本論・結論)
総論(アブストラクト): 伝えたいことを簡潔に書く。(要は。。。 簡潔に言うと。。。)
本論(ボディ): 説明本体
結論(コンクリュージョン): まとめ
総論を書く際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
・記事の目的やテーマを明確にする
・要点を簡潔にまとめる
・読者の興味を引く
⑤箇条書きに肉付けしてゆく
次に、箇条書きに肉付けしてゆきましょう。箇条書きの内容を、具体的な事例やデータなどを交えて説明します。
箇条書きに肉付けする際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
具体的な事例やデータを使う。データは信頼できるサイト(例えば国のサイトなど)をから用いて、参照元を明記するのも、記事の信ぴょう性を高めるために重要です。
専門用語や難しい表現は避ける
わかりやすい文章を書く
⑥情報がメンタルモデルに沿っているか確認する
次に、情報がメンタルモデルに沿っているか確認しましょう。メンタルモデルとは、人が持つ知識や経験に基づく考え方です。読者のメンタルモデルに沿った文章を書くことで、理解しやすくなります。
例えば、①○○である。②△△である。③××であると書けば、人は、①順番に知りたくなるものです。この期待通りの順番で説明すると、読み手の理解度も上がり、離脱することも少ないでしょう。
⑦パラレリズムが守られているか確認する
次に、パラレリズムが守られているか確認しましょう。パラレリズムとは、同じ意味のものを同じ表現で表すことです。同じリズムで書かれていると、理解も深まります。
例えば、
同じ種類のモノは同じリズムで
①概要
・数値データ
・特徴
②概要
・数値データ
・特徴
③概要
・数値データ
・特徴
⑧一文で一つのポイントだけを述べているか確認する
次に、一文で一つのポイントだけを述べているか確認しましょう。文章をわかりやすくするためには、一文で一つのポイントだけを述べるようにしましょう。
一文で一つのポイントだけを述べるためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
主語と述語を明確にする
不要な修飾語を削る
例えば、ダイエットの記事であれば、以下の点に注意するとよいでしょう。
「食事制限は、ご飯やパンなどの主食を控え、野菜や肉、魚を多く摂取することです」は、
「食事制限は、主食を控えることです。主食を控える代わりに、野菜や肉、魚を多く摂取しましょう。」
とすることができます。
⑨誰でも同じ理解になるような表現になっているか確認する
次に、誰でも同じ理解になるような表現になっているか確認しましょう。専門用語や難しい表現は、できるだけ避けましょう。
誰でも同じ理解になるような表現にするためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
専門用語や難しい表現を避ける
わかりやすい言葉や表現を使う
自分の常識は他人の非常識であることを認識しよう。自分の思込みを前提に記事を記載すると他人には伝えないことが伝わらないことが多いです。
例)誰でも同じ解釈?
”黒い目のきれいな女の子”
・黒いのは?
・性別は?
⑩時間を空けて推敲する
一度書いた文章を、時間を空けて読み直すことで、客観的に文章を評価することができます。
推敲する際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
内容が正しいか確認する
文章がわかりやすく伝わっているか確認する
誤字脱字がないか確認する
見出し■⑪クライアントにチェックをお願いする
クライアントにチェックをお願いすることで、よりよい文章にすることができます。
余り、完璧に固め過ぎず、クライアントにチェックしていただきましょう。クライアントのフィードバックを記事に反映した方が、クライアントの納得度も高いのです。
⑫フィードバックを頂き、修正すべき点は修正する
クライアントや編集者からのフィードバックを参考にすることで、文章をよりよいものにすることができます。クライアントから、トンチンカンなフィードバックがある場合は、信念をもって、逆フィードバックするのも、信頼関係を作るうえでも重要です。
フィードバックを受ける際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
フィードバックを素直に受け入れる
改善点や修正点を積極的に行う
○終わりに
以上が、初心者向けの文章を書く手順の説明です。文章を書く際には、これらの手順を参考にして、わかりやすく伝わる文章を書くようにしましょう。
文章を書くのは、練習あるのみです。今回ご紹介した手順やコツを参考にして、日々の練習を積み重ねていきましょう。
以上
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